JR磯子駅発 久良岐公園と岡村の古墳をめぐる

薄暗く冬雲が空を覆う寒い日の午前10時、JR磯子駅に降り立ちました。
駅前はちょっとしたバスロータリーと中層マンションに囲まれ、
臨海エリアのニュータウンといった雰囲気です。
京葉線の千葉方面の駅前みたいな、ちょっと無機質な感じがします。

横浜プリンスホテルがあった頃に何度か訪れたこの駅にも、
久しぶりの訪問です。

 ホテルは東京建物の大きなマンションに建て替えられ、
以前あったホテル連絡用のエレベーターと連絡橋もなくなっていました。
そのため、スタートから急な坂道をマンション15階位の高さまで
息を切らしながら上ります。
上りきると、眼下に火力発電所や石油工場が見えます。
なかなかの眺めです。
春には桜並木が綺麗なことでしょう。

そのまま道なりに進み、汐見台中学の手前を左折し
緩やかな坂を更に上って行きます。
左右にはIHIや鹿島建設の社宅が並んでいるので、
磯子辺りの工場関係者がたくさん住んでいたのでしょう。
今は入居者はまばらなようです。

入口は少しわかりずらいですが、しばらく行くと久良岐公園に到着。
入ってすぐに1両の電車が目に入ります。
横浜市電1156 号、1972年まで走っていた 路面電車だそうです。


さて、次はどうしようと地図を見ると、近くに「黒船見物の丘」という表示があったので行ってみることに。ペリー艦隊が横浜に現れた時に、黒船をひと目見ようと村人が集まったという場所とのことです。

一旦公園を出て、住宅街を進んで着いたのがこちら↓


山の頂上のような場所なので、墓地の向こう側にみなとみらいの高層ビルなど
180度以上の眺望が楽しめます。
確かにここならきっと黒船も見えたことでしょう。

そのまま道なりに坂を下り、お墓の地主である高野山真光寺沿いを下ります。
右手に久良岐公園の入口があり再び公園内の遊歩道を通って
公園内にある能舞台に到着。
和風の建物ですがそれ以上の印象はなく、意識していないと民家と区別がつかないかも?

スルーして次の目的地、岡村天満宮に向かいます。
 下って、上って10分程度で神社に到着。
地元出身の「ゆず」のお二人の絵が掲げられています
伊勢佐木長者町の松坂屋の壁画を移設したものだそうです。

神社を出ると再び坂道…「なついろ」の歌詞のこの長いくだり坂?…を下りきって、
再びきつい坂道を上って行くと、古墳跡の標識を発見。
そちらに向かいます。
ちょうど岡村小学校の裏手高台に古墳(三殿台遺跡)はあり、
復元した竪穴式住居や縄文、弥生時代の土器、石器を
見ることができます。

小学生の時に静岡の登呂遺跡まで見学にいった記憶がよみがえりました。
じっくりと見学した後、弘明寺方面に坂道を下ります。
住宅街の坂をもう一度上って、下るとやっと市営地下鉄弘明寺駅、
ここからアーケードをぬけると突き当たりが、地名にもなっている
横浜最古の寺、弘明寺です。



 今回は参拝せず、右手の坂をのぼって京急弘明寺駅に到着。
今日はここまで。
16375歩、約3時間半のウォーキングでした。